経済指標(Economic Indicators)とは、経済全体の状況や企業及び家計などの部門別・分野別活動などを示す指標である。経済指標は公的機関や中央銀行、シンクタンクなど様々な機関・団体によって発表されており、よく使われるものとして、GDPや消費者物価指数、完全失業率などがある。経済指標は投資判断だけでなく、政策の意思決定など様々な場面で活用されている。
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【ポイント】
- 経済指標は様々な経済主体の意思決定に影響を与える。
- 経済指標には様々な種類の指標が存在し、何の動きをとらえているのかを理解する必要がある。
- 経済指標は、原数値だけでなく、季節調整や予想との乖離にも注目する必要がある。
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- 経済指標の役割
経済指標は、資産運用だけでなく、企業による設備投資、当局による政策運営など、さまざまな主体の意思決定に影響を与える。家計は、将来の景気見通しや、将来のインフレ予想を前提として、資産運用やローンの計画を立てる。企業も同様に将来の景気予測にもとづいて、投資計画を考えたり、雇用を増加させたりする。このほかにも、経済指標は、金融政策や増税、財政出動などの政策決定を行う際にも活用される。
- 経済指標の利用の注意点
経済指標を見る上では、季節要因や市場予想、改定値などを考慮する必要がある。経済指標には季節性があるため、月ごとや四半期ごとに発表される指標は気候や休日、ボーナスなどの影響を考慮する必要がある。こうした季節の影響を除外することを季節調整といい、GDPなどの多くの指標では、原数値のほかに季節調整値も公表されている。前期比や前月比を求める場合には、季節調整済みのデータを用いた比較を行う。
経済指標は、発表値そのものに対する評価だけでなく、事前の予想値(市場コンセンサス)との乖離も市場動向に大きな影響を与えることがある。アナリスト予想と発表値との間に大きな乖離があったときには、株価の変動が大きくなることが多い。
経済指標には、発表されるタイミングによって速報値や改定値、確報値などの様々な種類がある。速報値と改定値で値が大きく変わることもあり、改定の大きさが市場の予想よりも大きいときなどには、市場が大きく変動する可能性がある。経済指標を用いて分析などを行う際には、リアルタイムで入手可能な値は何であるか注意する必要がある。これに加えて、算出方法の改定が行われることもあるため、時系列のデータを見るときには、どの基準で作成されたのかも注意する必要がある。